ステージに立つボーカリストは歌うことによって「人々に何らかの影響を与える」事がひとつのお仕事だと考えて下さい。
そこで作詞家として必要とされるのは「メッセージ性のある歌詞」を書けるかどうか、です。
日本の音楽、とりわけ
歌詞に関してはリスナーの心に深く残る作品が多い
と言われています。
「この曲を聞いて人生が変わった」
「この曲のおかげで辛いことを乗り越えられた」
このように感じたことがある人も、きっと少なくないはずです。
ボーカリストを好きになるのに、その人が発信する「メッセージ」が大きな影響を与えているということは紛れも無い事実でしょう。
ですのでいつの時代も「メッセージ性のある歌詞」が必要とされます。
内容の薄い、あるいはリスナーの期待を裏切った歌詞では影響を与えるどころか、
その人を振り向かせることさえ出来ないのです。
- 希望
- 応援
- 賞賛
- 理解
今書いている歌詞にそんな「メッセージ性」はあるか?
そしてそれはそのボーカリストの世間での立ち位置にしっかりと合っているか?
その確信なくして、良い歌詞とは言えません。
ボーカリストになってみる
『歌詞を書く前にやるべきこと PART1』の中でも記述した「アーティストを知る」ということにも繋がりますが、
その曲を歌う「ボーカリスト」の存在を改めて見なおしてみましょう。
「このボーカリストは何を伝えたいだろう?」
「リスナーはこのボーカリストから何を伝えて欲しいだろう?」
そういった問いかけは常に頭の隅において置かなければなりません。
ボーカリストの先にいるリスナーを知ろう
ステージに立ち、リスナーの言葉を代弁したり、時に励ましたり、寄り添ったり。
ボーカリストによってはNGなシチュエーションももちろんありますよね。
例えば
しっとり歌う系の男性シンガーにポジティブ過ぎる歌詞は似合いません。
今までそのボーカリストがリリースしてきた楽曲を聴き直し、
改めてそのボーカリストの特性を知ることが大切です。
メッセージ性とは、
リスナーが望んでいる言葉である。
そう言っても過言ではないでしょう。
自分が作った歌詞を歌うボーカリストをしっかりと思い描き、その先にいるリスナーの心を知る。
作詞をする際は、幾度と無くこういった基本に立ち戻ることも大切です。
by 純乃 吟 ( PRODUCERS,INC )
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