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作詞家ってどんなお仕事? PART1

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作詞家ってどんなお仕事? PART1

作詞家になりたい!と考えている皆さんの中でも、

「作詞家」という仕事に関してとても詳しく知っている、という方は意外と少ないのではないでしょうか?


私はソロアーティストを経て作詞家になりましたが、
実際にお仕事をしてみて初めて知る事がたくさんありました。


単純に言えば、アーティストが歌う曲の歌詞を書く仕事、です。
これは

「自分がアーティストで、自分が歌う歌詞を書く」のとは全く別の話

だと考えて下さい。


なのでもし皆さんの中に「本当はアーティスト志望です。」という方がいたら、
まず作詞家から音楽の道に入ろう!という考えはあまりお勧めできません。


作詞家として作詞を学び追求することは、
アーティストとして良い歌詞を書くということに直結はしないからです。


もしアーティストへの道を「作詞家」から入ろうと考えている方は
是非これから書く内容を理解した上で、その道を選んで頂きたいです。

作詞家はカップヌードル、アーティストは個人ラーメン店の究極の一杯

これが良い例えかはわかりませんが、

作詞家が書く歌詞はラーメンでいうところの「カップヌードル」でなくてはいけません。

特別な個性があるわけではないけれど、

誰が食べてもある程度「美味しい」ものを提供し続けることが出来る。


「カップヌードル」はまさにそこを重要視して作られていますので、
はなから「有名ラーメン店」に対抗することなど考えてはいないでしょう。

ラーメン好きにしてみれば「カップヌードルなんて邪道だ!」と思うかもしれません。
しかし今や世界シェアNo.1、立派な大人気ラーメンといえるのです。

作詞家がめざす歌詞の在り方は、まさにこの「カップヌードル」なのです。

  ホームランではなくヒットを連発する

より多くの人に「良い歌詞だ」と思われる歌詞を、コンスタントに「作り続ける」こと。

いわばホームランではなくヒットを連発することが出来るのが「良い作詞家」のひとつの条件なのです。


それに比べアーティストの作る歌詞というのは、
まだ誰も使ったことのない材料でどこにもない「究極の一杯」を作る。
まさに「個人ラーメン店」という事になります。


私はアーティストとして「個人ラーメン店」の「究極の一杯」を目指して制作をしていたので、
作詞家として「カップヌードル」を作り出す手段を全く知りませんでした。
なので作詞家として歌詞を書き始めた時には様々な葛藤があり、苦しい思いもしました。


これは逆のパターンでも同じです。


「カップヌードル」を作っていた人が「究極の一杯」を作るためには
今までのノウハウを捨て、研究に多くの時間を費やさなければならないでしょう。


この様に「作詞家が目指す良い歌詞」と「アーティストが目指す良い歌詞」には
とても大きな違いがあることを知って下さい。

by 純乃 吟 ( PRODUCERS,INC )

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