作詞

「商品」として歌詞を書くということ

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「商品」として歌詞を書くということ

  『作詞家ってどんなお仕事? PART1でもお話したように、

作詞家の書く歌詞はカップヌードルでなければなりません。

これは「より多くの人に好まれ」「より需要のある」歌詞を「書き続け」なければならないということです。

常に80点を目指せる作詞家

例えば「究極の一杯」は、良い材料を使うことで値段が高額になるかもしれません。
出来上がるまでに手間暇や時間がかかり、一日10杯限定かもしれません。


しかし「カップヌードル」は3分で、しかも誰が作ってもほぼ同じ美味しさに仕上がるのです。
これは作詞でいうところの「安定」とでもいいましょうか。


前回は時間をかけてものすごくいい歌詞が書けたけれど、今回は時間がなかったのであまりよい出来ではなかった。
これではクライアントの信頼を得ることは出来ません。

与えられた時間で、安定した「良い歌詞」を提供するためには、よくばって毎回100点をとろうとせず、どの作品も80点を目指す。

これくらいの心持ちで作詞という「仕事」に打ち込めるのが、良い作品を書き続けるコツです。
作詞家には「一発屋」という言葉は存在しないのです。

需要のある歌詞ってどんな歌詞?

「より多くの人に好まれ」「より需要のある」歌詞を「書き続け」るのが良い作詞家と書いていますが、
ではどのような歌詞が「需要のある歌詞」なのでしょうか。


それを考えるためには、まずその歌詞を歌うアーティスト像がハッキリとしている必要があります。


歌詞とは、メロディが乗って、アーティストが歌ってこそ、その意味を成すものです。
実際に沢山のファンの前に立ち、その歌を披露するアーティストの先にいる人々にどれだけ好んでもらえるのか。
そこにその歌詞の本当の意味での「需要」があるわけです。

  「需要のある歌詞」とは、提供アーティストがターゲットとしている「リスナー候補者」に響く歌詞である

こう解釈してまず間違いないでしょう。


私たち作詞家が書く歌詞とはひとつの「商品」であり、音楽会社はその商品を沢山売るのが仕事です。
商品を実際に買ってくれる

エンドユーザーを喜ばせる事ができる「価値のある歌詞」を書くのが作詞家の仕事

だということです。

 

by 純乃 吟 ( PRODUCERS,INC )

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